1.最新のAIテクノロジーを使ってThe Lord of the Ringsの世界観の謎に迫るまとめ
・gpt_indexとLangChainAIを使って、本から関連するすべての文章を抜き出し、GPT3.5に内容について質問をする具体事例の紹介
・質問に直接関連する文章が少なくとも、モデルは断片的な情報を集めて小説内の人々の生態を合理的に推測する事が可能であった
・特に直接的な表現がなくとも因果関係を元に推論し、著者の意図をくみ取る能力は驚くべきものだが必ずしも正解には至らない
2.小説内の登場人物の生態をAIを使って推論する試み
脱力ネタですが、直近のAIの怒涛の進化にややお疲れ気味の方に丁度良い感じのネタです。
アイキャッチ画像はstable diffusionのカスタムモデルによる生成で、指輪物語 第一部 旅の仲間をイメージしたイラスト
私はロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)の三部作、全文章のembeddingを作成するために$60ドルを支払ったところです。
これにより、GPT に、一晩中疑問に思っていた以下の質問に答えてもらうことができました。
ロード・オブ・ザ・リングの舞台である中つ国(Middle Earth)に住んでいる人々はウンコをするのでしょうか?
gpt_indexとLangChainAIを使って、本から関連するすべての文章を抜き出し、GPT3.5に回答を促すプロンプトの鎖(chain of prompts)に結合しました。
関連する文章が少なかったので、モデルも回答に少し苦労していました。
中つ国の人々は、本の中で言及されていないため、ウンコをしているようには見えません。ゴラムは「噛んでよだれを垂らす」と表現されていますが、彼が何を噛んでいるのかは明らかではありません。サムはゴラムが何を噛んでいるかを尋ねず、それが何であるかを「考えるのが好きではありません」でした。そして「ミミズかカブトムシか穴から引きずりだしたヌルヌルした何か」かもしれないと推測しています。この事は、中つ国の人々はウンコになるような食べ物を食べていない事を示唆しています。
また、メリーとピピンが仲間と再会したとき、ギムリは彼らが「健康そのものに見える」「エントの長老は彼らを飢えさせなかった」と発言しました。これは、彼らが固形食を食べていた事を示唆しています。
しかしながら、彼らが用を足す場面は描かれていません。これは、中つ国の人々がウンコをしないことをさらに示唆しています。
これで、やっと眠れそうです。
Webbigdataによる補足
ジョーク投稿ではありますが、別ツイートで更に本音とも思えるジョーク投稿がありました。
「皆さん、2週間ほど論文の新規公開を停止してもらえませんか?ありがとう、今すぐに読むべき論文の読み残しがあるんです」
やはり、ここ数週間の怒涛の論文/モデル/新規AI搭載製品の公開に直面すると、頭の良い人であっても情報過多でオーバーフロー気味になり、現実逃避してあたかも小学校時代に戻ったかのようになって人はウンコネタに回帰するのだろうか?と思って意訳した次第です。
真面目な話をするとこれも実は「人間にあってchatGPTにないもの」の一つではあると思います。
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