1.アメリカ人は人工知能は人間の仕事を奪うと考えている。ただし自分は例外まとめ
・多くのアメリカ人は人工知能を脅威と思っているが自分は例外と考えている
・「自動化」や「人工知能」「奪う」の定義が人によって異なるのが原因
・米トイザラスの倒産も自動化の影響と言える
2.自分は例外と考えるのは人の常
アメリカで人工知能と仕事に関する3つの調査がほぼ同じ結果になったとの事。
Gallupの調査によると73%のアメリカ人は人工知能が新しく作り出す仕事より人工知能に奪われる仕事の方が多いと信じている。しかし、同じ調査で23%のアメリカ人だけが自身の仕事が自動化による影響を受ける事を心配している。この数字は学歴による影響を受け、4年制大学以下の学位を持つ人に限ると28%、学士以上の人では15%になる。
去年行われたQuartzの調査によると、90%の回答者が5年以内に全ての仕事の半分が自動化により失われると考えていたが、91%の回答者が自分自身の仕事にはリスクがないと考えていた。
2016年にPew Research Centerが実施した調査でも同様。65%の回答者が今から50年後には現在人間が行っている仕事の大部分は自動化されるだろうと答えた。しかし、同時に80%の人が彼ら自身の仕事は50年後にも存在すると考えていた。
「自動化」とはRise Of Robotsでも言及されているが、人工知能だけに限らずインターネットや産業ロボット、RPA(ロボットによる業務自動化)など諸々を含んだ広い概念。しかし、人によって「自動化」や「人工知能」、「奪われる」の定義が異なるのでイマイチ影響範囲や失われる仕事数に関する議論がかみ合わない。
例えば、2018年3月15日、米トイザラスが米国事業を清算し、735店を閉鎖するニュースがあった。「インターネット通販の台頭で消費者の店舗離れが進み再建困難、従業員3万3000人に影響」、つまりAmazonに負けたと言う事なのだけど、これは「米トイザラスの経営判断ミス」と考える事もできるだろうし「Amazonの自動化されたシステムに人間の職が奪われた」と考える事も出来るだろう。
本屋さん vs Pepperの例でも書いたが、米トイザラスの店員さんの職をロボットや人工知能が直接奪ったわけではない。しかし、米トイザラスの店員さんは同様なおもちゃ屋さんに転職する事はほぼ出来ないだろうから、おもちゃ屋さんの店員と言う職はやっぱりどこかに消えたのだ。
3.アメリカ人は人工知能は人間の仕事を奪うと考えている。ただし自分は例外関連リンク
1)srad.jp
米国人の多くが人工知能の普及で仕事が奪われると考えている
2)slashdot.org
Most Americans Think AI Will Destroy Other People’s Jobs, Not Theirs
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