1.日本人にだけ読みにくいフォントまとめ
・日本人だけ読みにくい英語フォントがある
・このフォントは日本人には読みにくいが外国人には障害にならない
・人間の脳も人工知能と同様に既に学習済みの事から影響を受ける
2.エレクトロニクスハーモニクスフォントとは?
エレクトロニクスハーモニクスフォントとは名古屋在住のカナダ人の方が作ったフリーフォント。個々のアルファベットが意図的に日本の漢字や片仮名に似せてあるため、日本人にはとっても読みにくい。インターネットで定期的に話題になるが歴史は結構古くて1998年の改良版リリース時に13年前に最初の版をリリースしたと書いてあるので1985年が発表のようだ。
上記画像も一番上が「ELECTROharmonix」である事は辛うじて読み取れるが2段目からの「It had been a ~」以降は頭が痛くなって読む気になれない。
既に学習済の文字を別の意味で使われると人間の脳の誤り補正が上手く機能しないのだろう。個人的にも、英語を英語の語順のまま読むように訓練していると日本語を書く際に修飾語が長くなったり、語順が不自然になる事を感じる時がある。残念ながら私の脳は「人工知能は一つの事しか学習できない!」などと馬鹿に出来るレベルの脳ではないようだ。
しかし、人間の脳は語順に多少のミスがあっても問題なく文章が読めると言う研究もある。
「こんちには みさなん おんげき ですか?わしたは げんき です。 もんいだなく よめすまか?」
読解の際に語順がほとんど障害にならないのは興味深い。これらの人間の脳の誤り補正機能は人工知能の過学習防止や学習手法改善のヒントになる話なのだろうな、と思う。
3.日本人にだけ読みにくいフォント関連リンク
1)typodermicfonts.com
Electroharmonix
2)kotono8.com
「読めてしまう」文章ネタの起源と歴史
コメント