コグニティブコンピューティングの意味

  • 2018.01.02
  • AI
コグニティブコンピューティングの意味

Cognitive
直訳すると認知。

IBM社が自社製品のWatsonは人工知能ではないと言っていて、
代わりにコグニティブと言う単語を押している。

以前、IBM関連の製品を使った提案書をお客様先に出す前に
IBMの人にチェックして頂いた事があるのだけど、
「できるだけAIではなくコグニティブを使ってください」
と言われて戸惑った事がある。

人工知能、機械学習、ディープラーニング等の流行りの言葉を使った方が
企画や提案は通りやすいと思うがコダワリがあるらしい。

私の理解したところではWatsonは「この人は病気かどうか?」の認知については
「インフルエンザの疑いがあります!」とはアドバイスくれるけど、
「では、お薬だすので安静にしましょう」等の判断や指示は
人間様のお仕事でありWatsonはあくまで人間様のパートナーですよって事のようだ。

要は技術的な違いではなく使われ方のイメージの違い。
「人工知能」の「人間の仕事を奪う」負の印象があるけど、
「Watsonは人間様のパートナーなのです!

では「Watsonは人工知能と違うのですか?」の質問についてはどうすべきだろうか?

技術的な答えは下記になると思う。
「言葉の定義の問題だから気にしないで良いです。
現在の人工知能に期待される事はWatsonでもほぼ実現出来ます。
人工知能の定義は人によって異なっていてIBM社の人工知能の定義には当てはまらないようです。」

ちなみにIBM社でもマーケティング的にはコグニティブの言葉の扱いについてはやや困っているようで、
Watsonの導入事例紹介のページでは

国内で幅広い業界の約200社にすでに導入されているIBM Watson。
AI「Augmented Intelligence (拡張知能)」としてWatsonを業務に活用した事例をご紹介します。

なんて上手な表現をしていた、おぉ、サスガ!

つまり
AI = Artificial Intelligence = 人工知能
は使わずに
AI = Augmented Intelligence = 拡張知能
を使うのはOKなのだ。

だからWatson関連の文書を作るときは「人工知能」ではなくAIで逃げれば良いのだ。

故に「Watsonは人工知能と違うのですか?」と言われたら、
マーケティング的な答えであったら
「AIですよ。正式にはコグニティブと言う呼び方を押しているようですね」
で良いかと思う。