1.Google AIのPAIRとは?まとめ
・PAIRはGoogle AIの下部組織でAIを人間中心に考える事をメインに研究している
・多岐で広範囲にわたるが、使い勝手向上や人工知能のバイアスの可視化、有用な使い方の提案など
・研究職はバイアス等の使用現場からのフィードバックが参考になり、エンジニアにもヒントが満載
2.People + AI Research(PAIR)とは?
People + AI Research (PAIR)
AIとのパートナーシップを「生産的に、楽しく、公平に」するための人間中心のAI研究とデザイン。
ここ数年、機械学習は急速に進歩し、新技術は性能を飛躍的に向上させました。現在のAIには技術的限界がある事は確かですが、我々は人間を中心に考えたAIシステムをデザインすることで、その限界を超えた新しい分野を開拓していきます。
PAIRプロジェクトは人間を中心においてAIシステムの研究と設計を進めることに専念しています。PAIRは、AIエンジニアをサポートすることから、AIを実際に使って使用感を体感する事まで、マシンインテリジェンスと人間の相互作用の全範囲に関心を持っています。
PAIRの目標は、基本的な研究を行い、新技術を発明し、新しいフレームワークを作成し、人工知能を人間中心で使っていくアプローチを推進する事です。PAIRは可能な限り透明性を高めオープンでありたいと思っています。誰もが使えるオープンソースツールを構築し、公開イベントを開催し、最先端技術を進歩させるために学術界を支援しています。
3.People + AI Researchのやっている事
Google関係のドキュメントを読んでいるとPAIRと言う単語が目に付く事が多いです。調べると「人間中心のAI研究とデザイン」の研究との事でややモヤモヤしてわかったようなわからないような気持になるので、Google AIのサイトのPAIRのページを翻訳してみたのですが、やっぱり研究から開発からデザインからシンポジウムまでかなり雑多な感じです。PAIRのOur Workから貼ってあるリンクは
1)デザイン関係
2)シンポジウム開催
3)オープンデータセットの視覚化
4)tensorflow.js
5)Facets
6)人工モデルの内部解釈
7)Distill
8)学術研究
9)機械学習のエデュケーション(機械学習の学習ってわかりにくい日本語だから・・・)
10)公平性の説明
11)ヘルスケア
12)人工知能の解釈可能性の向上
13)クリエイティブツール
との事で、何か特定の一分野の研究ではなく、「AIを人間が使うときの使い勝手の向上や、公平性を向上するために人工知能のバイアスの可視化や構造の可視化、その他面白く有用なAIの使い方の提案」などを研究している横断的な部署のようです。これを一言でいうと「人間中心のAI研究とデザイン」になるのでしょうか。
研究職にとっては隠れたバイアス等の使用現場からのフィードバックとして参考になりますし、エンジニアにもヒントや応用できそうな情報が満載されていて良い感じだな、と思います。
PAIRの共同設立者のFernandaさんのインタビューはこちらです。
4.Google AIのPAIRとは?関連リンク
1)ai.google
People + AI Research (PAIR)
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