アーティストCryptograffitiが最も安価なアートのオークション記録を樹立

アーティストCryptograffitiが最も安価なアートのオークション記録を樹立

1.アーティストCryptograffitiが最も安価なアートのオークション記録を樹立まとめ

・最も「低い」価格を付けた入札者に販売するオークションがアーティスト「Cryptograffiti」によって開催
・「Black Swan」と名付けられた1ドル紙幣から作られたコラージュ作品が0.000000037ドルで落札された
・超少額を送金できるマイクロペイメントの未来は世界の仕組みを変えるブラックスワン級かもしれない

2.マイクロペイメントが遍在する未来の可能性

以下、www.artnome.comより「Artist Cryptograffiti Sets Auction Record For Least Expensive Art」の意訳です。元記事の投稿は2018年12月28日、Jason Baileyさんによる投稿です。約一年前の記事なのですが、マイクロペイメントの可能性、そして、ブラックスワンの絵とそのタイトルが印象にずっと残ってたので、やっぱりアップしておく事にしました。

 

「マイクロペイメントが遍在する未来に興奮しています。
閲覧される度に支払われるアーティスト、詩を読まれる度に支払われる作家、
音楽を聞かれる度に支払われるミュージシャン。」
-Cryptograffiti

最も「低い」価格を付けた入札者に販売するオークションで、アーティスト「Cryptograffiti」は、彼のエレガントな作品「Black Swan」、1ドル紙幣から作られたコラージュを0.000000037ドルで販売し、今までオークションで販売された絵画の中で最も安価なアートワークとなりました。

敢えて安い価格で販売した理由を教えてもらうために、最近アーティストと話をしました。

バンクシーやシェパードフェアリーのように、Cryptograffitiの起源はストリートアートから始まります。しかし、彼だけがユニークなシリコンバレーとの縁を持っています。

2011年頃、CryptograffitiはApple社の仕事を辞めて、Myspaceの機能に触発された「Top Eight」というスタートアップを起業しました。彼のスタートアップの製品では、お気に入りの写真を具体的な製品として共有できました。

「Top Eight」は本当に魅力的でした。ソーシャルネットワークが本当に勢いを増していた時代に戻ったからです。何故それがそんなに人気のある機能であるのかの背後にある心理を探る事は本当に面白かったのです

それをカプセル化した製品を作ることができれば、その製品も人気が出ると思いました。一気に人気が出ると思いました。写真を着る事ができ、アプリによって、着ている写真とその理由を人々に伝えることもできます。

Cryptograffitiがアプリを開発する際に手伝ってくれた人はビットコインに非常に興味を持っており、特に暗号通貨を使った支払いに興味を持っていました。これにより、Cryptograffitiはビットコインとブロックチェーンの進歩を間近で見る事になりました。

彼にとって、ブロックチェーンと暗号通貨が最終的に古い銀行システムを廃止することはかなり明白でした。そこで彼は、死にかけている銀行システムの素材(つまりクレジットカードや紙幣)を使用してアートを作成し、ビットコインなどの通貨で先導される「この新しい時代の説明をするのに役立つ」というアイデアを模索し始めました。

Cryptograffitiは、2012年後半にマイクロペイメントについて学び、啓示の瞬間を迎えました。

私はマイクロペイメントが未来であると言う話を聞く事が多くなりました。本質的な事は、非常に少ない金額を支払うことができるということです。従来はクレジットカードが課す最低料金のために不可能だったような少額もです。

・・・

私の家族にはアーティストがいるので、私は彼らが伝統的なアートの世界で経験する試練と苦難を知っていました。

そこで、暗号通貨とマイクロペイメントをアーティスト向けに新しい収益チャネルとして使用する様々なな方法について考え始めました。そして、QRコードを添付してストリートアートを行うことを考えました。

そして、人々がその作品を気に入ったなら、彼らはビットコインを送ることができます。色々な事をやりたいと思っていたので、2013年に私のスタートアップは「okay」を開発していただけで、私の前に広がっていたこの新しい世界ほど魅力的ではなかった。

それで、私は本当に飛び込むことに決めました。それは非常にリスクを伴いましたが、私は本当に成し遂げた事がうれしいです。


シアトルにある、Cryptograffitiが持っていたクレジットカードで作成されたストリートアートの例。QRコードを使用してビットコインでチップを送る事ができます。

私はCryptograffitiに、マイクロペイメントをもう少し良く教えて欲しいと頼みました。

理論的にはこのアイデアが大好きになったのですが、暗号通貨を使用して支払いを行った際に、取引手数料がマイクロペイメントで送金した金額を超える場合の仕組みを理解できなかったためです。

多くは、システムの過負荷に依存します。2012年や2013年頃には、それほど多くの負荷はかかっていませんでした。

しかし、1年前の2017年12月の頃には、多くの取引が発生していました。ビットコインの決済手数料は非常に高く、ビットコインを掘るマイナーは共に作業したい人を選ぶ事ができるため、決済時間が遅くなり、手数料が高くなりました。

この多くはネットワーク規模の問題に起因していましたが、解決策があります。
それが私が自分のアートとLightning Networkで何かをしたかった理由の一部です。なぜなら、主流のメディアではビットコインの価格についてのみ多くの報道をしているからです。

そして、実際に人々が取り組んでいる解決策については、暗号界の外であまり議論されていません。

このソリューションにより、CryptograffitiのBlack Swanはオークションで販売された最も安価な芸術としてオークション記録を樹立しました。

このオークションは、Lightning Networkで可能になったマイクロペイメントの将来性に注意を引くために、(最高価格入札者ではなく)最低価格入札者に落札されるように設計されました。

ライトニングネットワークは、取引コストを削減しながら、ビットコインによる取引を高速化します。以下でCryptograffitiが説明しているように:

「ブラックスワン」は楽しいアイデアでした。私はこのオークションで利益が出るわけではないことを知っていましたが、Lightningネットワークに関する認知度を高めるのに役立ちました。

ご存じない人のためにですが、Lightning Networkはビットコイン上にある決済チャネルレイヤーであり、これらの決済の際に発生する規模の問題のいくつかを軽減するのに役立ちます。

本質的な事は、誰かとチャネルを開いてその人に支払いを行うことができ、チャネルが閉じられた後にブロックチェーンで決済されるので、混雑解消の助けになります。

料金はかからず、非常に迅速です。それは本当に画期的なものです。これがうまくいけば、それは私が最初から切望していたマイクロペイメントの時代をもたらすでしょう。

マイクロペイメントの世界は、記事を読んだり、歌や芸術の見返りに支払うなど、これらは全て、クレジットカードなどの仲介者へ支払いが必要になるためにまだ実現できていない興味深いアイデアです。


Cryptograffitiのブラックスワンは、小さな鉢植えの植物の横に展示されています。

ブラックスワン自体は小気味よく、審美的に魅力的です。

1.44インチx 1.75インチ(3.55 cm x 4.44 cm)の小さな作品で、古い形式の物理通貨(この場合は1ドル札)を使用したCryptograffiti流の署名スタイルのコラージュが特徴です。しかし、より大きなパフォーマンスが作品の最も魅力的な部分であると思います。

例えば、アートワークを宣伝するために作成されたCryptograffitiのビデオは、サザビーズとクリスティーズがオークションにもたらす作品の宣伝と向上を目的とした大規模なマーケティングキャンペーンの自助努力(bootstrapped)バージョンを思い起こさせます。

特別な保護ケース、白い手袋による取扱い、サウンドトラック(モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク)は全て、オークションで重要なアートワークを扱う際の真剣さと近寄り難さに対する陽気なパロディを作成します。

そして、これは、底辺を競う競争として設計されたオークションで、ブラックスワンをできるだけ少額で販売するという不条理さをもたらします。

素晴らしいマーケティングキャンペーンという枠組みを超えて、私はオークション自体がアートワークの重要な部分であると考えています。私にとって、ブラックスワンはコンテンポラリーまたはパフォーマンスアート作品であり、スワン自体がパフォーマンスのほんの一部として機能しています。


Cryptograffitiのブラックスワンがオークションで0.000000037ドルで落札された図

この世界でアーティストが「発見」される事は統計的にほぼ不可能であり、自ら作品を裁断するバンクシーや論争の的となっているAIアートがメディアの注目を集めています。

より多くの聴衆を求めているアーティストは、Cryptograffitiから学ぶことができます。多くの点で、Cryptograffitiの精通したBlack Swanマーケティングキャンペーンは、アートワーク自体と区別がつかず、切り離せません。

 

3.アーティストCryptograffitiが最も安価なアートのオークション記録を樹立関連リンク

1)www.artnome.com
Artist Cryptograffiti Sets Auction Record For Least Expensive Art

2)lightning.network
Lightning Network Scalable, Instant Bitcoin/Blockchain Transactions