虚空蔵山米かつぎマラソン2019に参加

その他の調査

1.虚空蔵山米かつぎマラソン2019に参加

・10kgのお米を背負って1136mの山を登って降りて走る約13kmのマラソン大会に参加してきました
・それなりに頑張ったにも関わらずTOP10にも入れなかったがおそらく他の参加者のレベルが高かった
・人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。

2.虚空蔵山米かつぎマラソンとは

以下、AIもBigDataも量子コンピュータも全然関係ない完全に趣味の話です。2019年10月27日に開催された虚空蔵山米かつぎマラソン2019に参加してきました。虚空蔵山(コクウゾウザン)と云う名前の山は全国にあるようなのですが、長野県松本市志賀地区の山のお話です。レース後は疲れ切っていて虚空蔵山の写真を取る事さえ忘れていたため、アイキャッチ画像は虚空蔵山ではありません。(Photo by Lucas Clara on Unsplash)

Q1.
米かつぎマラソン in 信州松本って何ですか?

A1.
米袋を背負って高尾山(標高599m)の約2倍の高さの虚空蔵山(標高1136m)に登る約13kmのマラソン大会。長野県は松本市志賀地区で毎年秋に行われている。自分が背負ったお米は参加賞で貰えるぞ!

Q2.
米担ぎ?何故?このレースに参加したのですか?

A2.
自分でも良くわからないけれども、背負ったお米が貰えるのがお得に思えたので当然のように10kgクラスを選択。それと、過去にスパルタンレースに参加した際に自分に重量耐性が結構あるのではないかと感じていたため。

Q3.
変わったレースですね、そんなレースに参加する人は変わった人が多いんじゃないですか?

A3.
YES、舗装された道を走るロードマラソンでも、未舗装の山道を走るトレイルランニングでもない、重荷を背負って走る歩荷マラソンなる変わったマラソンに参加する人は地元の人か、相当な変人くらいだろうと思っていたら、世の中は広くて思った以上に変人さんが沢山いた。

結構頑張ってお米を担いで走り込み練習をしたにも関わらず、30人中のTOP10にも入れず無念の涙を呑んだ。自分の心肺能力の低さに深い失望を覚えたのだけれども、冷静に振り返ってみると、私が遅いのではなく、上位陣のレベルが妙に高いのだ。

見た目からの判断も含まれるが、ロードマラソンも走れる登山家、抜群の重量耐性を誇るトレイルランナー、走り込みを欠かさないトレーニー、ランナー体系になりたくない筋トレ大好き市民ランナー、坂道を愛する元箱根駅伝リベンジャーなど、一部の人は重力の影響を受けない体質なのではないか思えるほどだった。

自分でやったからわかるのだけど、この人達絶対、10kg分の米や水を担いで走って人知れずトレーニングしてたはず。訓練しなければ、あの重さを背負ってあの急勾配を登って降りて走って、登って降りて走ってと、あんなに早く走れない。

自分も台風迫る土砂降りの中、お米が濡れないように通気性皆無のレインウェアを着て、文字通り滝のような汗をかいて脱水症状気味になりながら10kgのお米を担いで誰もいない深夜の公園を何キロも周回しつつ「俺は一体何をやっているんだろう?客観的に見て、今の自分は頭がおかしい」「こんな事をやる意味はない。お米を担いで野山を早く走れる事が今後の人生に役立つとは思えない」「もういいじゃないか、ここまで走ったのならば十分じゃないか、こんな雨の中、途中で切り上げたって誰に俺を責める事が出来るんだ」などなど湧き上がる迷いや泣き言を「やると決めたからとにかくやるんだ!無心で足を前に進めるんだ、余計な事を考えるな」と自分を叱咤激励しつつ頑張ったつもりだったのですが、上位陣は私以上に克己心も心肺能力も高かったのだと思います、完敗です。

なお、上位陣はかなり本気のトレーニングをしている可能性が高いのですが、普通に風景を楽しみながら参加されている方も多いので、身体能力抜群の人しか参加していないというわけではありません。私も残念ながらごく普通の身体能力で、かなり運動しても中々下がらないLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が未だに160mg/dLオーバーです。(現行基準だと 140mg/dL以上が要精密検査とされ、「一日一万歩、歩きましょう」などと健康指導を受ける事になる値)。

Q4.
コースはどうでしたか?

A4.
レース中は必死だったのでほとんど景色を見る余裕はなかったけれども、頂上付近での景色は一瞬だけれども歩みを止めそうになったくらい、とても素晴らしかったです。山自体は確かに標高は高尾山より高いけれども、地元の小学生が遠足で登る山でもあるそうなので、ゆっくり登るのであればどなたでも登れると思います。

Q5.
オススメですか?

A5.
はい、こういう手作り感のあるレースに参加する事もトレイルランニングの醍醐味なのかなぁっと思いました。地元の方々が、地域振興を兼ねてやっているためか、沿道で応援してくださる方も多く、担いだお米を頂ける事、ほぼ全員にプレゼントされるスポンサーの皆さんからの特別賞や、希望すれば多分貰える鹿の角など、お土産も一杯。

来年も開催されると思うので、トレイルランに興味のある方や始めたばかりの人などは、距離も短いですし、軽い重量のコースもありますし、ペアクラスなどもあるので、経験を積むためのレースとしても良い感じなのではないかと思います。ただ、山頂付近は登りも下りもそれなりに険しいので、初心者の方は近くの山に登山したり、トレイルランの初心者向け練習会などに一、二度参加してからの方が無難です。

また、足腰や心肺に自信のある方は是非、挑戦してみてください。私の体感では、10kgを背負おうと1km当たりの分速が約3分増えます。その状態で山道を駆け上がる事を想像して頂ければ、上位陣の超人ぶりがイメージ出来ると思います。

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。
by 徳川家康公

3.虚空蔵山米かつぎマラソン2019に参加関連リンク

1)www.shiga-genki.net
虚空蔵山米かつぎマラソン

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