AI技術者の採用面接試験

基礎理論

 

面接官「貴方の最大の強みは何ですか?」

志望者「私は機械学習のエキスパートです」

面接官「9+10は何ですか?」

志望者「3です」

面接官「かすりもしません。19です」

志望者「16です」

面接官「違います。19で変わりません」

志望者「18です」

面接官「いいえ、19です」

志望者「19です」

面接官「貴方を採用します!」

個人的にはそんなに面白くないアメリカンジョークに思えたのですが、Jeff DeanさんがTwitterでイイネしていたのでご紹介。

確かにこれって現在の人工知能の本質なのでしょうか?

現在のいわゆる狭い人工知能は自分がやっている事の理論も意味も全くわかっていませんが、トライアンドエラーでどんどん正解に近づけていき、最終的に圧倒的な計算機パワーで一部作業では人間を凌駕し始めています。

人工知能が人間にチェスや囲碁で人間に勝った際に「人工知能は自分がやっている事の本質を理解していない。人間の暗算能力が電卓を使った計算に及ばないのと同程度の事で、そんなに騒ぎ立てる事ではない」と言う意見がありました。

それに対して「作業の本質を理解していようがいまいが、人工知能が人間に囲碁で勝ったと言う事は事実であり、どれだけ深く本質を理解していても勝負に勝てないのであれば意味がない。そもそも作業の本質とは何か?囲碁は確かに非常に複雑なゲームだが、究極的には全て計算可能な問題と見なせるのではないか?」と言う意見もありました。

この辺りの議論は、「人工知能とは何か?」「脳とは何か?」「意識とは何か?」等のそれぞれの専門分野で様々な考え方があるので、意見の統一は難しいとは思いますが、こういった事情を踏まえると上のジョークは示唆に富んでますね。

うん、確かにシンプルに考えると現在の人工知能はこんな状態なので、シンギュラリティなんて絶対無理!と考える事は不自然ではないですね。

しかし、ここ数年の人工知能の進化の実績を見ると、現在の人工知能の制限はハードウェアの性能や学習用データセットの不足によるものであり、規模を拡大すればいずれは全ての問題を解決できる、と言う考え方にも説得力はありますね。

本当に目が離せないエキサイティングな分野と思います。

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