1.AR Microscope(拡張現実顕微鏡)を使った癌の検出まとめ
・Googleが米国癌研究会議(AACR)で拡張現実顕微鏡のプロトタイプを発表
・癌の疑いがある箇所を自動でリアルタイムに強調表示する
・既設済みの光学顕微鏡に機能追加する形で安価に実現できると言う
2.AR Microscope(拡張現実顕微鏡)とは?
医療分野におけるディープラーニングの活用は大きな進歩を遂げており診断の正確性の向上や、より快適なヘルスケア(採血せずに診断など)の提供に貢献している。
・眼科
ディープラーニングによる糖尿病性網膜症の検出
・皮膚科
ディープラーニングによる皮膚癌の検出
・放射線医学
ディープラーニングによる肺の炎症性疾患の検出
・病理学
ディープラーニングによる乳がんの転移の検出
Googleは過去に畳み込みネットワーク(ディープラーニングの一種)が、訓練された病理学者と同じレベルで乳がんのリンパ転移を検出可能である事も発表した。しかし、人工知能による診断は患者に対して診断結果を説明する事が困難なケースもあり、直接視認可能な顕微鏡が病理学者の診断に重要である事に変わりはない。ディープラーニングを使った医療技術が広く採用されるためには顕微鏡を使いやすくする必要もある。
本日、Googleは米国癌研究会議(AACR)において論文「An Augmented Reality Microscope for Real-time Automated Detection of Cance(拡張現実顕微鏡によるリアルタイム自動癌検出)」を発表した。
その中で、Googleが世界の病理学者にディープラーニング技術を広めるための助けになると信じる拡張現実顕微鏡 (ARM) のプロトタイプを発表した。拡張現実顕微鏡は顕微鏡内に画像を診断する人工知能が搭載されており、癌が疑われる部分を発見すると強調表示を行い、病理学者へのセカンドオピニオンとして機能する。
更に重要な事は拡張現実顕微鏡は既に病院に設置されている光学顕微鏡を安価で改造して実現する事が出来る。プロトタイプの拡張現実顕微鏡には乳がんと前立腺がんを2つの異なる検出アルゴリズムが搭載されており、癌の疑いがある箇所を緑枠で強調表示する。
AR、拡張現実と聞くとゲームやただ単に白い線を引くだけの脅威のアプリを想像してしまいましたが、この拡張現実顕微鏡は物凄いインパクトのある話ですね。癌以外にもあらゆる病気に応用できるし、人工知能面接などと違ってバイアスもなさそうなので、サービスレベルが常に一定の人工知能が健康診断時に一通り自分の体をチェックしてくれるとしたら非常に安心できるので、実現が待たれます。
3.AR Microscope(拡張現実顕微鏡)を使った癌の検出まとめ
1)research.googleblog.com
An Augmented Reality Microscope for Cancer Detection
2)drive.google.com
An Augmented Reality Microscope for Real-time Automated Detection of Cancer
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