1.AppleがSiri関連求人を急速に増やすまとめ
・Appleがスマホに搭載しているパーソナルアシスタントSiri関連の求人を増やしているとの事
・近年、SiriはGoogleアシスタントやAmazonのAlexa、MicrosoftのCortanaに押され気味だった
・元Googleの人工知能関連チーフエンジニアもリクルートしておりSiriの巻き返しが期待される
2.AppleのSiri関連の求人の内訳
Appleが2017年後半からSiri関連の求人を急速に増やしているとの事。ソフトウェアエンジニアだけでも154人以上、種別は「Siri iOSエンジニア」、「インフラエンジニア」「機械学習エンジニア」「自然言語処理エンジニア」など。求人場所も120人以上がSanta Clara Valley、つまりシリコンバレー。途上国のエンジニアを雇用してオフショア開発等ではなくて本気の求人である模様。更にはSiriの開発に携わるのかはまだ不明だが、元Googleの人工知能関連チーフエンジニアJohn Giannandrea氏をAppleの機械学習およびAI戦略における要職にスカウトしたとの事。
Siriの開発は当初から難航していた事が知られている。社内の検索チームと自然言語処理チームで争いがあるとか、今年発売されたAppleのスマートスピーカーであるHomePodの開発チームとSiriの開発チームが2015年まで合った事もなかったとか。また、今年になってからもSiriは
・短い質問に答え、シンプルな命令に従うだけのシステム
・複雑な質問を扱えるフル機能のアシスタント
のどちらを目指すべきかも定まっておらず、修正するのではなくイチから作り直す案もあるとの内部リークがあったくらい。
こういった事情からSiriに大幅なてこ入れを計画して人材を集めているのだろうけど、盤石に見えるAppleほどの大企業でも社内の人工知能開発体制を強化する必要に迫られるくらい世界で人材獲得競争が激化しているのだな、と改めて思う。
3.AppleがSiri関連求人を急速に増やす関連リンク
1)itmedia.co.jp
Siri開発は苦難の連続だった
2)appps.jp
今のSiriは消えてなくなるかも…Apple内部で「イチから作り直す」計画があるらしい