1.Googleトレンドで振り返る2019年の日本のAI関連トレンドまとめ
・アマテラスAI
・美空ひばり ai
・ai 菜奈ちゃん
2.2019年に日本でトレンドになったAI関連キーワードとは?
タイトルの通り、Googleトレンドで2019年に検索数が急増したAI関連のトレンドキーワードが何であったかを調べてみました。なお、Googleトレンドのランキングは年間ランキングなはずなのに数分の間にランクが変動したり入れ替わり激しいのでご自身で確認された時には多少の変動があるやもしれません、ご容赦ください。
調査条件
「日本」「過去12か月」「全てのカテゴリ」「ウェブ検索」で検索キーワードは「AI」です。
ちなみに検索キーワードを「人工知能」とすると「人工知能expo」や「人工知能学会」「人工知能アプリ」「人工知能活用例」などが上位に来ており、これらは定番的なキーワードであり2019年にトレンドとなった単語とは言い難いため「AI」で調査しました。
なお、「人工知能」で唯一、トレンドっぽい単語は「xai 人工知能」でした。
本サイトの読者の方でしたら、「xai」と聞けば、「Explainable AI:説明可能なAI」を思い浮かべると思うのですが、世間一般ではXAIと言えば、以下、wikipedia参照。
XAI(サイ、1997年11月17日 – )は、日本の歌手である。
東京都出身。東宝芸能所属。第8回東宝シンデレラオーディションアーティスト賞。
はい、xaiだけで検索すると、この歌手のXAIさんの情報しか上位に出てきませんからね。「xai 人工知能」で検索しないと欲しい情報にはたどりつけません。
はい、既にこの時点でほぼオチが見えておりますが、それでは2019年の日本のAI関連で検索が急増したトレンドキーワードの発表です。
デケデケデケデケデケ~~~~(ドラムロール)
第1位
「アマテラス~AIは独裁者の夢を見るか?」
(1,2,3,6,9,11,13,15位に関連単語ランクイン)
漫画です。4-6月に急増して現在は落ち着いている感じです。
粗筋
AI『アマテラス』が、人々の生活に浸透し、国政にまで導入された近未来。暮らしは便利になりつつも、主人公・神代はAIに支配されつつある世の中の空気に疑問を感じていた。だがそんな懸念をよそに、学校では進路指導にアマテラスが導入され、生徒の適正を云々~
表紙がちょっと「データサイエンティストを表現する際のセクシー」じゃない方のセクシーなので購入に踏み切れず未読です、機械学習の実践者を目指しながらこの高い壁を乗り越える事が出来ませんでした。
第4位
「美空ひばり ai」
(4,5位に関連単語ランクイン)
テレビ番組です。10月に急増して現在も人気上昇中です。
美空ひばりさんは昭和中期から後期にかけて大活躍した伝説の歌手で、今も年配の方には絶大な人気があります。2019年9月29日放送のNHKスペシャルで、過去の映像や音源を元に学習させたヤマハの歌声合成技術『VOCALOID:AI』+ホログラムでライブを再現する試みがテレビ放映された影響です。本日放映予定の紅白歌合戦でも演出される予定だそうで、そのため直近でも上昇傾向なのだと思います。
AIが使われているのは音声に関する部分だけでしょうが、あたかもAIを用いて人格をコピーしたかのように報道しているケースもあり、そういった演出が気になったのであれば演出をした番組プロデューサーにクレームを入れるべきとは思うのですが、まぁ、「AIが人格をコピーするなんて危険だ!AIは規制するべきだ!」的な話にしておく方がWebサイトのアクセス数も稼げるだろうから、意図的にやってる部分もあるのかもしれないな、と思います。
第7位
「ai 菜奈ちゃん」
(7, 8位に関連単語ランクイン)
テレビ番組です。8月に急増して現在は落ち着いています。
「あなたの番です」というテレビドラマの中で「ai 菜奈ちゃん」という名のソフトウェアが登場し、そのボットと実際にLINE経由で会話できるというキャンペーンが展開されたためですが、現在はキャンペーンは終了しております。なお、ボットにはNTTレゾナント株式会社が提供する「gooのAI」が使用されていたとの事です。
第10位
「藤井 聡太 ai 形勢 判断」
(10,12位に関連単語ランクイン)
Webサイトです。5月ころから徐々に上向きトレンド
将棋の進行状況をAIに見せて形勢を判断すると言うコンテンツを提供されているようです。
14位
「ai 少女」
(14,16,18位に関連単語ランクイン)
ゲームです。11月に急増して現在もやや人気上昇中です。
「データサイエンティストを表現する際のセクシー」じゃない方のセクシー系ゲームのようです。
第17位
「LIVE DAM Ai」
(17,24位に関連単語ランクイン)
カラオケ機器です。10月に急増して現在も人気上昇中です。
音声で操作が出来るAiアシスタントを搭載し、歌唱力採点システムにもAIを導入し、人の感情を揺さぶる歌声には高得点をつけてくれる精密採点システムがウリだそうです。
19位以降
「元 号 予想 ai」 色んな方が色々やっていたようです。改元前に一瞬だけ話題になってました。
「ai ソムニウム」 ゲームです。9月に急増して現在もやや人気。
「最 弱 オセロ ai」 ゲームです。8月に急増して現在は落ち着いています。
「ゼノンザード ai」 ゲームです。9月に急増して現在は落ち着いています。
なお、カテゴリを「科学」→「コンピューターサイエンス」→「機械学習、人工知能」などに絞ると「ここに表示するデータはありません。」などとなり、そもそもほとんど関連単語が検索されていないようです。
カテゴリ「人工知能(研究分野)」(今やってみると何故かカテゴリ指定できないが先日は出来た)に絞っても「アマテラスAI」と「美空ひばり ai」と「ai 菜奈ちゃん」が上位であった事を確認しています。
と言う事で、2019年の日本のAI関連3大トレンドは「アマテラスAI」と「美空ひばり ai」と「ai 菜奈ちゃん」でした。この3つを押さえておけば、state of the artなトレンドを抑えていると言えるでしょう。
私は3つとも完全にノーマークでした、2020年は更なる精進が必要です。
まぁ、真面目な話をすると「もっとこう、あっただろう!!」と言いたくなりますが、世間一般のAIのイメージはこれであって「もしかしたら自分の方が世間から少しズレている(早すぎる)のではなかろうか?」と感じる感覚は大事に持っていた方が良いのかな、と思います。
AIの重要性を叫ぶ人が多少いたとしても、世間一般がこれでは機械学習の実践者に対する評価もそれに準ずるものになってしまいますからね。
3.Googleトレンドで振り返る2019年の日本のAI関連トレンド関連リンク
1)trends.google.co.jp
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