中年になると人の名前が覚えられなくなるのは防ぎようがないのか?

ヘルスケア

1.年をとるほど賢くなる脳の習慣のまとめ

・アルツハイマー病になるかどうかは教育を受けた期間に関係がある
・ブルーベリーなど抗酸化物質が多く含まれた食べ物は脳を助ける
・適度な有酸素運動は新しい脳細胞の誕生を促す

2.年をとるほど賢くなる脳の習慣の読書感想

年をとるほど賢くなる脳の習慣

バーバラ・ストローチ著 浅野義輝訳 池谷祐二監修

脳はまだまだ研究中の事が多いようで最終的な結論や解答が出ていない事も多く、読んでいてややフラストレーションを感じる事もあったが様々なヒントは貰えて、生活習慣改善へのモチベーションが沸いた良書。

3.学んだ事

中年になって
・人の名前を度忘れしたり自分がやっていた事を忘れたりする
・注意力散漫になってボーっとしてしまう
など、脳の働きが鈍るのは、それは脳の使い方が変わるため。
物忘れが激しい=認知症ではないから安心して良い。

記憶力が下がってもパターン認識や判断力、感情コントロールなど向上している部分もあるからまぁ、トレードオフだと思って現時点では諦めるしかない模様。あまり研究も進んでない分野でもあるそうで、なぜならもっと重大な関心ごとがあるから。そう、脳の機能の衰えといえば認知症、アルツハイマー病だ。

そこで出てくるのが「脱走者」話。
医学的には明らかに重度の認知症を発症しているのに、認知機能に問題が見られなかった人々。避けえれぬと思われていた老化の枠組みから脱走している人達がいる事。

凄い!
この人たちは脳を沢山使っていた事がわかっており、子供のころの教育レベルと認知症発症率は明らかに相関がある模様。もちろん、例外はあってノーベル賞受賞者などでも発症している人はいるから遺伝も関係してくるのだろうが、人工知能でもrobust(耐久性)を上げるために学習データにノイズ入れたり、敢えて伝達経路を一次的に消したりするけど、それと似た話なんだろうなと思う。

人工知能を勉強していて面白く思うのは脳との関係。
ディープラーニングはニューラルネットワークを深く(長く)繋げる事で性能がアップするのだけど、「何故、性能がアップするのかは理論的にはまだ良くわかっていない」など、数学的に証明された事を実現したのではなくて、人間の脳の構造を真似てゴチャゴチャやってたら何かうまく行けちゃいました!的な事が垣間見える事がある。

実際、人工知能のトップ研究者が人間の脳の構造を念頭に人工知能の進化の方向性を予測したりしているので、将来的には人工知能の挙動を確認する事によって認知症の仕組みを推測する逆伝播もできるのかもしれないな、と思う。

それと、私も「脱走者」になりたいと思ったけど、良く考えてみると死んだ人間を全て解剖しているわけではないので、実は「脱走者」って特異な事ではないのかもしれない。
腹八分目で野菜や旬の物を十分に取って適度な運動と睡眠、それで十分なのかもしれない。将来に希望が持てて運動する気になりますね。

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