スタンフォード式最高の睡眠読書感想

入門/解説

1.スタンフォード式最高の睡眠読書感想まとめ

・睡眠が足りない状態は「睡眠不足」ではなく「睡眠負債」と表現する事が適切
・睡眠も量より質が大事。睡眠時間をダラダラ伸ばしても意味がない
・睡眠の質を高めるには最初の90分の質を高める準備をする事が大事

2.睡眠も量から質の時代へ

一番心に響いたのは「睡眠に関しては何故か人は質より量を求める」で確かにそうだと納得。
1)休日は平日より多く睡眠時間を取って日ごろの睡眠不足を解消しよう
2)目が覚めてしまったけれども時間的にまだ早いから2度寝しよう
など、思い当たる事がある。

1)に関しては、「睡眠不足」ではなく「睡眠負債」と言う言葉が適切と筆者は説く。足りなければ補えば良いが、借金は雪だるま式に膨れ上がっていく。

「睡眠負債」は日常の失敗やパフォーマンス低下、体調不良に直結し、日常の失敗やパフォーマンス低下や体調不良はやるべき事を増やし更に睡眠時間が削られ、何か致命的な事件が起きるまで「睡眠負債」はどんどん積み重なっていく。自転車操業的に休日に多少の寝だめしても到底返せるものではなく、借金を作らないように心掛けるしかない。

そうすると睡眠の量を増やすのは中々難しいだろうから、質を高めるしかなくて、質を高めるにはすっきり寝るために多少の心構えや準備が必要になる。

実体験としても思い当たる事が沢山ある。過去に睡眠時間を減らす努力をしてみた事は何度かあったけれども、意志の力では限界があり、日中のパフォーマンスは明らかに落ちる。ナポレオンとか手塚治虫とか短時間睡眠を実践していたと言われる偉人の話を聞くと真似したくなるが、やっぱり睡眠時間は遺伝による個人差があるのでそこは素直に違いを認めよう。アインシュタインも長時間睡眠派だったと言われているし。

ただ、睡眠の質を高める努力をすると結果的に睡眠時間が少なくとも大丈夫なようになる。「睡眠負債」の逆で好循環が生まれるのだ。

更には、睡眠は最初の90分が大事で後の方の時間を伸ばしてもあまり意味がない事を知ると、2)のような二度寝や休日にお昼近くまでダラダラと寝るのが馬鹿らしくなる。

そんな事をすると逆に夜に寝つきが悪くなって質が落ちるのだからさっさと起きる。生産的な事が一切出来なくても良い。這ってでも良いから日光だけは頑張って浴びる。夜に品質の高い睡眠を取るための準備をするべきなのだ。

そう、「寝不足を解消するために眠い目をこすって起きて今晩、品質の高い眠りを取るための準備をする」と言うのは、アベコベで面白いが、実は非常に効果的である事に気が付けたのが最大の収穫だった。

「もう少しちゃんと寝ておかないと日中 or 来週がツライ」的な考えは卒業しよう。既に失敗しているので、その場でダラダラ寝てもリカバリーは不可能。失敗を認め、素直に起きて、今晩のリベンジに備えるのだ。

名著と思いました。

3.スタンフォード式最高の睡眠読書感想関連リンク

1)www.kinokuniya.co.jp
スタンフォード式最高の睡眠

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