私たちはAIに仕事を奪われる事を心配するべきか?(2)

入門/解説

配管工(Plumber)はAIに奪われない最後まで人間に残される可能性が高いお仕事だ!って記事をどこで読んだのか思い出せなくて色々と検索したらおそらく発信元は英国dailystar誌のこの記事であるようだ。

Only PLUMBERS will survive robot TAKEOVER: Expert warns AI will soon dominate human jobs

dailystar誌がどんな媒体かは同時に掲載されていた他の記事でお察しください。

聖書は今年北朝鮮がソウルを爆撃し第三次世界大戦の引き金になる事を予言している!
UFOハンターが月面にエイリアンの船を見つけたと衝撃の主張!

まぁ、内容はアメリカのベストセラー作家、マーティン・フォード氏のインタビューとの事なので、それほどトンでも記事ではないのかもしれないけど。マーティン・フォード氏のベストセラーは下記。アメリカの統計からどれだけ沢山の職業がロボットや人工知能に代替されているかを導いた名著だそうです。(私はまだ未読)

2015年5月発行
Rise of the Robots: Technology and the Threat of a Jobless Future

日本語訳は下記2015年10月発行
ロボットの脅威 ―人の仕事がなくなる日

そう、つまりロボットが仕事を奪うって本を書いた方であって、将来の人工知能の進化をどこまで見越した発言なのか不明。

(2018年2月追記 ロボットの脅威のP87にオックスフォード大学のフレイとオズボーンの例の人工知能に仕事を奪われる論文について言及してあった。ただし、「アメリカの雇用の半分近くが自動化の影響を受けるだろうと言っている」と言う表現。この本は名著だが、自動化、機械化、ロボット、インテリジェントマシン、超知能、機械知能、思考機械、などなど、「テクノロジーの脅威」を意味する単語にバリエーションが多く、人工知能は沢山ある「テクノロジーの脅威」の中の一つと言う位置づけであるようだ。

記事では「手先の熟練を要するお仕事、配管工や電気工などは安全かも」との事だけど、人間の専売特許と思われていた「手先の熟練」が実はディープラーニングで学習出来てしまう可能性があって、人工知能+ロボットにやらせるのがコスト的に見合わないって事になれば人間に残されるかもしれないけど、それってつまりお給料がお安いって事ですよね。

AIから逃れて配管工への転職を目指すのは得策ではなさそうです。

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