Motion Photoに使われているテクノロジー

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1.Motion Photoに使われているテクノロジーまとめ

・写真感覚で動画が取れるアプリMotion Photoでも人工知能が使われている
・ただし、カメラのハードウェア機能も使っているので一部の機種しか対応できていない
・Motion Stillsも同様に一部機種のみ対応であったが人工知能だけで機能を実現して対応機種が広がった

2.Motion PhotoとLive Photosの違い

Motion PhotoはiPhoneのLive Photosに似たAndroidのアプリ。つまり、静止画に加えてシャッターを押した際に同時に動画を記録して、写真を動画のように見せる事のできる機能。一応、Live Photosとはコンセプトが異なり「動画を撮影し、その中から最も良いシーンを写真として抜き出す」事が目的らしい。例えば集合写真で目をつぶってしまった人がいても動画として撮影されているので目が開いた写真として切出せるのが売り。

Motion PhotoはGoogleが販売しているスマホであるPixel 2やPixel 2 XLでも対応しているが、日本ではPixel 2は未発売なのでSamsung Galaxy S7以降の機能として認識している人が多いかもしれない。以前、紹介したMotion Stillsは、Live Photosから手ぶれを補正したり編集してGIFアニメを作れるアプリだった。GIFアニメなのでSNS等への投稿が容易で、動画なので写真が取られた際の雰囲気が感じ取れると好評だった。

しかし、Motion StillsはGoogle(Androidの元締め)が作成したにも関わらずiphone用アプリが先行してリリースされた。これは、iphoneのカメラについているハードウェアの機能を使って実現していたため。ジャイロスコープと光学式手ぶれ補正センサー(OIS)で動かすべきでない背景などのバックグラウンド部分と動かすべき人物などのフォアグラウンドを判断し、手ぶれ防止機能を実現したのだ。しかし、人工知能を使ってバックグラウンドとフォアグラウンドの切り分けをソフトウェアだけで実現できたのでMotion StillsはAndroid版もリリースされた。

Motion Photoはスマホカメラのハードウェア機能とMotion Stillsで使っている人工知能の改良を組み合わせて、より的確な手ぶれ防止が実現できている。しかし、ハードウェア機能も使っているため、Motion Stillsのように全Androidで動作させる事はまだできない。

3.Motion Photoに使われているテクノロジー関連リンク

1)research.googleblog.com
Behind the Motion Photos Technology in Pixel 2

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