GPT-3の順番待ちリストが解消し申し込めば即日利用できるようになる

１．GPT-3の順番待ちリストが解消し申し込めば即日利用できるようになるまとめ

・OpenAI API(GPT-3)が順番待ちリストに申し込まずに即日利用可能になった
・3か月間の有効期限付きの18ドル無料クレジット枠が付与されるので一通り試用可能
・日本語を与えて続く文章を日本語で補完させる事もできるので色々試すと面白い

２．GPT-3が有料利用可能に

OpenAI API(GPT-3)が順番待ちリストに申し込まずに利用可能になりました。安全性の進歩により、より広い用途で利用が可能になりました。

OpenAIは、AIの安全な展開に取り組んでいます。APIのリリース以来、新しい安全機能を追加しながら、アプリケーションのデプロイをより迅速かつ合理化してきました。 セーフガードの進歩により、GPT-3の順番待ちリスト(waitlist)を削除することが可能になりました。本日より、サポートされている国(訳注：日本を含む152か国。中国は含まれてませんでした)の開発者が登録して、すぐにAPIの実験を開始できます。

過去1年間のAPIの改善には、人間の指示によりよく準拠するInstruct Seriesモデル、より真実の質問回答のための特殊なエンドポイント、開発者が悪用を軽減するのに役立つ無料のコンテンツフィルターが含まれます。また、私たちの研究成果により、アプリケーションが稼働する前にレビューし、誤用を監視し、製品の規模に応じて開発者をサポートし、このテクノロジーの効果をよりよく理解することができます。

その他の変更には、モデルでのプロトタイプ作成を容易にする改良されたPlayground、開発を開始する際のヒントとなる数十のプロンプトを備えたサンプルライブラリ、自然言語をコードに変換する新しいモデルであるCodexが含まれます。

何万人もの開発者がすでに私たちのプラットフォームを通じて強力なAIモデルを利用しています。使いやすいAPIを介してこれらのモデルへのアクセスを開くことで、より多くの開発者がAIを多数の有用なアプリケーションや未解決の問題に適用する創造的な方法を見つけることができると信じています。

APIを利用したアプリケーションが責任を持って構築されるように、ツールを提供し、開発者がベストプラクティスを使用できるようにして、アプリケーションを迅速かつ安全に本番環境に移行できるようにしています。システムが進化し、セーフガードの機能の改善に取り組んでいる間、開発者向けのプロセスを合理化し、使用ガイドラインを改良し、時間の経過とともにさらに多くのユースケースを許可することを期待しています。

この方向への別のステップとして、APIを使用して生成できるコンテンツの種類を明確にするために、コンテンツガイドラインも更新しています。私達のポリシーでは、憲章に記載されている原則に準拠しない方法でAPIを使用することを常に禁止しており、悪意のある表現などのコンテンツは引き続き禁止されています。

開発者がアプリケーションを意図した目的で使用していることを確認し、潜在的な誤用を防ぎ、コンテンツガイドラインを順守できるように、開発者に無料のコンテンツフィルターを提供しています。現在、一部のお客様を対象に、特定のコンテンツカテゴリをターゲットにしたフィルタをテストしています。

また、アダルトコンテンツなど、APIで特定の種類のコンテンツを禁止しています。これらのコンテンツでは、現在、システムが有害なものと許容される使用を確実に識別できません。私たちはコンテンツフィルターをより堅牢にするために継続的に取り組んでおり、システムが改善するにつれて、いくつかのカテゴリー内で許容できる範囲の使用を許可する予定です。

より多くの開発者にGPT-3を開放するための安全策が整っていることを嬉しく思います。 セーフガードが継続的に改善されるにつれて、APIの使用方法を拡張すると同時に、ユーザーのエクスペリエンスをさらに改善します。 今すぐサインアップしてお試しください。

APIコンテンツガイドライン

ユーザーが次のカテゴリのコンテンツを故意に生成すること、または他の人が故意に生成することを許可することを禁止します。

憎悪表現(Hate)

アイデンティティに基づいて憎悪を表現、扇動、または促進するコンテンツ。

嫌がらせ(Harassment)

個人に対する嫌がらせ、脅迫、いじめを目的としたコンテンツ。

暴力(Violence)

暴力を助長または称賛したり、他人の苦しみや屈辱を祝ったりするコンテンツ。

自傷(Self-harm)

自殺、切断、摂食障害などの自傷行為を助長、奨励、または描写するコンテンツ。

成人向け(Adult)

性行為の説明など、性的興奮を喚起することを目的としたコンテンツ、または性的サービス(性教育と健康観を除く)を促進するコンテンツ。

政治的(Political)

政治的プロセスに影響を与えようとしている、またはキャンペーン目的で使用されようとしているコンテンツ。

スパム(Spam)

未承諾の大量コンテンツ。

欺くこと(Deception)

個人をだまそうとしたり、偽情報を広めようとしたりするなど、虚偽または誤解を招くコンテンツ。

マルウェア(Malware)

ランサムウェア、キーロガー、ウイルス、またはある程度の危害を加えることを目的としたその他のソフトウェアを生成しようとするコンテンツ。

また、関連する危険に対処するための研究やユースケースの構築にAPIを使用することを検討している研究者とも協力しています。

３．Webbigdataによる捕捉

メールアドレスを登録し、用途に関する４択アンケートに答えると、即ダッシュボードが開放され、GPT-3を試せます。

とは言っても無制限に使えるわけではなく有料利用です。3か月間の有効期限付きの18ドル無料クレジット枠が付与されるので、一通り遊ぶ事はできると思います。

４つのモデルが公開されており、従量課金制で1000トークン毎に課金されます。

(1)Ada
一番早い
$0.0008 / 1K tokens

(2)Babbage
$0.0012 / 1K tokens

(3)Curie
$0.0060 / 1K tokens

(4)Davinci
最もパワフル
$0.0600 / 1K tokens

ここでいうトークンは単語の断片で、1,000トークンは約750英単語との事です。日本語ではどーなんだ？と思われるかもしれませんが、以下で紹介する全１１事例を一番料金がお高いDavinciで実行して合計3,543トークン($0.21)となりました。

プログラムを組まなくても「PlayGround」というページから導入文(プロンプト、太字部分です)を与えて、続く文章を補完させる事ができます。

事例１）(太字部分が与えたプロンプト)

太字以外の部分はGPT-3が続く文章として補完してきた文章です。日本語ではありますが、ちょっと謎な文章が補完がされてます。

事例２(走れメロス)

ここまで補完させたところで、GPT-3ちゃんがやや危険な文章表現に踏み込んでいるようだと下記のコンテンツに関する警告が出ました。ネガティブな感情は危険なのかもしれませんね。

事例３(ヘルマン・ヘッセの『少年の日の思い出』)

事例４(吾輩は猫である)

白状します。しばらく腹を抱えて笑い転げました。この面白さはリアルタイムで補完を見ないと100%伝わらないかもしれないんで登録してご自身で体験して見る事を是非ともオススメします。文脈は確かに理解してくれてますが・・・

事例５(FF14よりブロントさん語録)

過去にインターネットで流行ったコピペやミーム的な言葉の方がGPT-3ちゃんにとって馴染があるのかな、と思って入力してみましたが、ブロントさんっぽい感じは出てますね。

事例６(吉野家のコピペ)

やっぱり文脈は理解しているけれども、ウェイトレスの言葉遣いなどが不自然極まる。

事例７(鬼滅の刃より竈門炭治郎)

よくわからん！

事例８(けものフレンズよりサーバル)

怖いわ！

事例１０(機動戦士ガンダムよりギレン・ザビ)

惜しい！ガルマはお坊ちゃまではありますが、お嬢様ではない。

事例１１(機動戦士Ζガンダムよりシャア・アズナブル)

やっぱり、2 or 5チャンネルは学習用データ内に存在しているようですね。

４．GPT-3の順番待ちリストが解消し申し込めば即日利用できるようになる関連リンク

１）openai.com
OpenAI’s API Now Available with No Waitlist
Build next-gen apps with OpenAI’s powerful models. (アカウント作成はここから)