残酷すぎる成功法則

残酷すぎる成功法則

残酷すぎる成功法則
~9割まちがえる「その常識」を科学する
エリック・バーカー著 橘玲監訳、竹中てる実訳
飛鳥新社

「自己啓発と言う単語をうさん臭く感じる人がいる!」と気づいたのはいつの頃からだったろうか。

アヤシイ団体がセールスや洗脳に悪用する事例が増えたからであろうが、自己啓発が好きだと言うとヤバい人扱いされる時がある。

しかし、古くは、ジョセフ・マーフィー、中村天風から、ザ・シークレット、引き寄せの法則など、人間の無限の可能性を信じて自己を研鑽して行く、それって素晴らしい話なので私はやっぱり大好きです。

本書はそういった自己啓発本で良く書かれている事が本当なのか検証しようする大変意欲的な試み。着眼点が素晴らしくてとっても面白い。一度読んだが、もう二度読んで実生活に取り入れて行こうと思える、お勧めの本です。

概要は監訳社の橘玲さんが序文に素晴らしくまとめてあるからそれを読もう。

私は、まだあまり読みこなせていなくて、例えばP55

「お世辞は強力でたとえ見え透いていても効果を発揮するとの調査結果もある。カリフォルニア大学バークレー校のジェニファー・チャットマン教授は調査でお世辞が逆効果になる限界点を探ろうとしたが、なんと限界点は見つからなかった。」

すごい!納得感はあるけど、でもどうやってそんな事を調べる事が出来たんだ!?と具体的な手法を知りたくなって、巻末の参考資料一覧を見てみたけどたぶん一覧の中にない。

ネットを検索するとEconomist誌の記事、
「The will to power.」が参照されている事が多い。
http://www.economist.com/node/16990691

Jennifer Chatman, of the University of California, Berkeley,conducted experiments in which she tried to find a point at which flattery became ineffective.It turned out there wasn’t one.

Economist誌は信頼できる情報源と見なされることが多いので、これが証拠と言えば証拠なのかもしれないけど、いやいやSTAP細胞が権威ある学術雑誌ネイチャーに掲載されたが誰も再現できなかった事件もあるからな、ともうちょっと調べてみる。

そうするとおそらくこの方。
http://faculty.haas.berkeley.edu/chatman/chatman.html

しかし、ざっとタイトル見てもそれっぽく感じる論文等はなさそう。ささっと英語を速読できるレベルになりたいなぁ、と思いつつ断念。

なお、たまたま気になった項目が見つからなかっただけで、ちゃんと巻末資料がある項目の方が多い。例えば、P54からの「スタンフォード大学ビジネススクールのジェフェリー・フェファーによるとボスの自分に対する評価を管理する方が仕事の頑張りよりはるかに重要だと言う。
・・・
仕事を順調に維持している者、仕事を失った者の双方を調査した結果、次の教訓が得られた。上司を機嫌良くさせておければ、実際の仕事ぶりはあまり重要ではない。また逆に上司の機嫌を損ねたら、どんなに仕事で業績を上げても事態は好転しない」

と、これまた胃が痛くなるような笑い出したくなるような結論があるけどこれは巻末にちゃんと言及があって、おそらくこの本です。

Power: Why Some People Have It and Others Don’t Hardcover September 14, 2010
by Jeffrey Pfeffer (Author)

本の中身まで追えてませんが、邦訳は下記。
「権力」を握る人の法則 (日経ビジネス人文庫) 文庫 2014/1/8
ジェフリー・フェファー (著), 村井 章子 (翻訳)

新橋でサラリーマンがグダりながら言っている事と超一流のビジネススクールの教授が言っている事が同じってところが面白いですね、私自身は空気を読む能力があまりないので社内政治にはなるべく距離を置く方でしたが、もし、それが人の世の理であるならば、もう少し気を使うべきなのかもしれませんね。

引き続き熟読します。