1.研究者がGCPを無料利用できる支援プログラムをGoogleが発表まとめ
・研究者が自由に申請できるGCP利用支援プログラムをGoogleが発表
・申請が認められると研究者はGCPを$5000まで使用する事ができる
・残念ながら日本を含むアジア諸国は現時点では対象外
2.Google Cloud Platform Research Credits Programとは?
近年、ほぼあらゆる分野の科学者が、より大きく複雑なデータセットを用いて研究するようになった。大きく複雑なデータセットを用いて新たな発見や新しいツールを作成するには、過去には想像もできなかった膨大なコンピューターパワーを必要とする。
従来、こういった膨大なコンピューターパワーは経済的に設備投資可能な大規模大学や巨大企業のみが利用できた。しかし、クラウド技術は沢山の研究者が直面するこの膨大なコンピューターパワーが必要になる問題を解決し、従来不可能であった下記のような様々な研究を可能にした。
・機械学習の利用によりオンライン教育を変革し、学習成果を向上させる取り組み
・カーネギー メロン大学、機械学習に社会意識を組み込む
より沢山の研究者がパワフルなクラウドツールを確保できるようにするため、Googleはこの度「Google Cloud Platform Research Credits Program」を設立した。新しいプログラムではGCPを計算や分析、機械学習などに使いたいと考えている有資格地域の教員を支援する事を狙っている。
Google Cloud Platform Research Credits Programの利用を申請し、申請が認められると$5,000 (USD) までのGCP利用権を得る事が出来る。高等教育機関の研究者は、GCPをさまざまな方法で使用できる。以下は、GCPを研究に役立てている3つの事例である。
1)
マサチューセッツ工科大学の計算数理論家および主任研究者であるAndrew V. Sutherlandは、すでにGCPにデータを移行して大きな恩恵を受けた研究者の一人です。彼のチームは非常に大きなデータベースをGCPに移行しました。「私たちは数学者として研究に集中する事を欲していました。GCP移行後は、ハードウェアの故障やウェブサイトのスケーリングの問題について心配する必要がなくなりました」
2)
コロンビア大学の地球環境科学専攻教授であるYan Abernatheyは、NSFのパートナーシップを通じてGoogle Cloudのクレジットを使用しました。彼は彼のチームと共に気候科学の複雑なデータセットを管理するためのオープンソースのプラットフォームを開発しました。Pangeoと呼ばれるこのプラットフォームは、ペタバイト規模の高解像度の3次元データで地球環境のシミュレーションを実行することができます。 「将来、日々の科学研究はコンピューターで本PJと同様にクラウドで処理されるようになるでしょう」と彼は予測します。
3)
スタンフォード大学のゲノム個人適合治療センター(SCGPM)では、研究者がGCPとBigQueryを使用して数百のゲノム解析を実行し、迅速に解析結果を得ることができています。 SCGPMのディレクターであるMike Snyder氏は次のように述べています。「人々が数万~数百万のゲノム解析プロジェクトを実行する時代になっています。センター内のコンピュータだけでこのような規模の解析を実行するのは困難です。クラウドコンピューティングがあればこそ、この分野の研究が進んでいけるのです。」
Google Cloud Platform Research Credits Programは、資格のある国で最先端の研究を行っている教員が申請できる。
最後まで翻訳して気づいたのですが、現時点では申請資格のある国には日本を含めアジアの国が入ってないようです。なんだって~!対象地域を広げたいとは書いてあるのですが残念ですね。
3.研究者がGCPを無料利用できる支援プログラムをGoogleが発表まとめ
1)research.googleblog.com
Announcing the Google Cloud Platform Research Credits Program
2)edu.google.com
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