1.MuseNet:ショパン風のレディガガ、ビートルズ風のハリポッターのテーマ(2/4)
・2019年5月12日までの期間限定で公開されているAIによる作曲支援ツールMuseNetの使い方の解説
・ベーシックモードでは6スタイル、6イントロの組み合わせで気軽に使ってみる事が出来る
・アドバンスモードでは16スタイル、13イントロ、7楽器の組み合わせで少しずつ作曲可能
2.MuseNetの使い方
以下、openai.comより「MuseNet」の意訳です。元記事は2019年4月25日、Christine Payneさんによる投稿です。MuseNetを利用した試作版作曲ツールはOpenAIのWebサイトで期間限定で公開されていますが、少し使い方に癖があって、私は中々使い方が把握できなかったので図解で解説します。
まず、OpenAIのMuseNetのページ(https://openai.com/blog/musenet/)に行きます。4ページ分くらいスクロールすると下記のような背景がグレーの箇所が出てくるので、ここがデモ画面です。
ディフォルトはシンプルモードで、以下のような(1)~(5)で構成されています。
(1)で作曲に使うスタイルを選びます。
シンプルモードは下記の6種類が選べます。
「ショパン風(CHOPIN)」
「モーツァルト風(MOZARD)」
「セルゲイ・ラフマニノフ風(RACHMANINOFF)」※ロシア出身のピアニスト兼作曲家兼指揮者
「レディ・ガガ風(LADY GAGA)」
「カントリー風(COUNTRY)」
「ディズニー風(DISNEY)」
(2)で導入部に使うメロディ(イントロ)を選びます。
シンプルモードでは下記の6種類が選べます。
「イントロなし(NONE START FROM SCRATCH)」
「モーツァルトのトルコ行進曲(MOZART’S RONDO ALLA TURCA)」
「ベートーヴェンの交響曲第5番(BEETHOVEN’S SYMPHONY NO.5)」
「レディ・ガガのポーカーフェイス(LADY GAGA’S POKER FACE)」
「ベートーヴェンのエリーゼのために(Beethoven’s Für Elise)」
「アデルのサムワン・ライク・ユー(Adele’s Someone Like You)」
(3)でアドバンスモード(後述)のセッティング画面を開きます。
(4)の部分を押すと(2)で選んだイントロ部を聞く事ができます。
(5)を押すと、(1)と(2)で選択した設定で作曲が行われ、しばらく待つと下記のような画面がでます。
(6)は(4)と同様にカーソルを持っていくと出てくる再生マークで、イントロを飛ばして作曲部分から再生可能
(7)は他のパターンに切り替える際に押す(曲は4パターン作られます)
(8)は、イントロから通しで聞く場合に押す
(9)を押すと.ogg形式(Ogg Vorbis)で作った曲をダウンロードできます。.ogg形式はもしかしたら古いWindows Media Playerなどでは再生できないかもしれませんが、オンライン無料サービスで.mp3に変換可能なので知り合いに作曲家デビュー作を送り付けるならば.mp3に変換してからの方が良いかもしれません。下部リンクに動作確認済のサイトのリンクを張っておきます。
(10)はツイッターのシェアリンクです。
(11)は作曲結果をリセットして初期画面に戻ります。
(12)部分をスワイプ/スクロールさせると曲の続きの図を確認できます。
さて、(3)のアドバンスモードを押すと下記画面が出てきます。
(13)は(1)と同じ、作曲に使うスタイルを選びます。
しかし、シンプルモードの6種類に加えて下記10種類が選べます。
ジャズ風(JAZZ)
バッハ風(BACH)
ベートーベン風(BEETHOVEN)
ジャーニー風(Journey) ※1970年代にアメリカで活躍したロック・バンド
ビートルズ風(THE BEATLES)
ヴィデオゲーム風(VIDEO GAMES)
ブロードウェーのミュージカル風(BROADWAY)
フランク・シナトラ風(FRANK SINATRA)※20世紀後半に活躍したポップ・シンガー
ブルーグラス風(BLUEGRASS)※アコースティック音楽のジャンル
チャイコフスキー風(TCHAIKOVSKY)
(14)は(2)と同じ、イントロ指定です。
しかし、シンプルモードの6種類に加えて下記7種類が選べます。
ジャスティン・ティンバーレイクのクライ・ミー・ア・リヴァー(JUSTIN TIMBERLAKE’S CRY ME A RIVER)※2004年のグラミー賞
ルイス・フォンシのデスパシート(LUIS FONSI’S DESPACITO)※2017年全米ヒットチャート16週連続一位
アナと雪の女王のレット・イット・ゴー〜ありのままで〜(FROZEN’S LET IT GO)
ゴッドファーザーのテーマ(THE GODFATHER THEME)
ハリポッターのテーマ(THE HARRY POTTER THEME)
ピンクパンサーのテーマ(THE PINK PANTHER THEME)
きよしこの夜(SILENT NIGHT)
(15)は楽器の指定です。ただし、「強いリクエスト」扱いで指定した楽器しか使われないと言うわけではありません。「きよしこの夜」を打楽器だけで演奏するのは最新AIであっても無理は無理と言う事ですね。
ピアノ(PIANO)
弦楽器(STRINGS)
管楽器(WINDS)
打楽器(DRUMS)
ハープ(HARP)
ギター(GUITAR)
ベース(BASS)
(16)はトークンの数、説明が難しいですが、大きくすると品質は上がるけれども作曲に時間がかかるようになるパラメータと考えてください。
さて、アドバンスモードの結果は下記のように少しベーシックモードと異なります。
アドバンスモードの場合はベーシックモードより作曲に時間がかかり、更に少しづつ曲が作られます。
(17)を押すと更に続きが作られます。(18)を押すと今作った部分を聞く事が出来ます。
この試作版はもしかしたら5月12日で公開が終了してしまうかもしれないので、色々と試すのであれば今のうちかもしれません。
3.MuseNet:ショパン風のレディガガ、ビートルズ風のハリポッターのテーマ(2/4)関連リンク
1)openai.com
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