2018年のGoogleの研究成果を振り返って(6/6)

入門/解説

1.2018年のGoogleの研究成果を振り返って(6/6)まとめ

・Googleの2018年のAI関連の研究や成果の振り返り
・研究活動以外の貢献活動、新しい拠点と新しいメンバー、2019年に向けて
・研究開発の結果から実際の製品として世に出たものまで幅広く紹介

2.2018年のGoogleの研究成果のまとめ

以下、ai.googleblog.comより「Looking Back at Google’s Research Efforts in 2018」の意訳です。久々のJeff Deanによる投稿です。

研究活動以外の貢献活動
私達は教育機関との関わり合いや学生への支援など、さまざまな方法で外部の研究コミュニティと交流しています。何百人もの在学中の修士や博士をインターンとして迎え入れていることと同様に、北米、ヨーロッパ、中東各地の博士号に対して複数年のフェローシップ(特別研究員の地位)を提供している事を誇りに思います。

資金援助に加えて、各フェローシップ対象者は1人以上のグーグル研究者がメンターとして割り当てられます。そしてGoogleは年に一度Google Ph.D. Fellowship Summitを開催し、全てのフェローを招待しています。フェローシップサミットでは、Googleで追求している最先端の研究から刺激を受け、Googleの研究者や世界中の他の博士号フェローと交流する機会が与えられます。

このフェローシッププログラムを補完するのがGoogle AI Residencyです。これは、希望者がGoogleの研究者と一緒に仕事をして指導を受けながら一年間ディープラーニングの研究を行う事を可能にする方法です。

3年目を迎えた今、レジデンシー対象者はGoogleのグローバルオフィスのさまざまなチームに組み込まれ、機械学習、知覚、アルゴリズムと最適化、言語理解、ヘルスケアなどの分野で研究を進めています。4年目のレジデンシープログラム申請は締め切られたばかりで、私達は、2019年の新しい世代のレジデンシー達が追及する研究にエキサイトしています。

Googleでは、毎年、Google Faculty Research Awardsプログラムを通じて、研究プロジェクトに関わる多数の教員および学生をサポートする事も行っています。

2018年には、インドのバンガロールオフィスでAI / MLの研究と実践に関するワークショップ、チューリッヒオフィスでアルゴリズムと最適化ワークショップ、サニーベールでMLのヘルスケアアプリケーションに関するワークショップ、およびマサチューセッツ州ケンブリッジのオフィスでMLのフェアネスおよびバイアスに関するワークショップを開催しました。

より広範な研究コミュニティに広く貢献することは、健全で生産的な研究エコシステムを支援するための重要な部分であると考えています。私オープンソースソフトウェアとデータセットをリリースする事に加えて、私達の研究の多くはトップカンファレンスやジャーナルでオープンに発表されています。私達は積極的にさまざまな分野のカンファレンスに組織として、及び後援として参加しています。

ほんの一例として、ICLR 2018、NAACL 2018、ICML 2018、CVPR 2018、NeurIPS 2018、ECCV 2018、EMNLP 2018への参加をご覧ください。Googleの研究者は、ASPLOS、HPCA、ICSE、IEEEのセキュリティとプライバシー、OSDI、SIGCOMM、及びその他の多くの会議に幅広く参加しています。

新しい拠点と新しく参加したメンバー
2018年、私たちは様々な経歴を持つ多くの新しい人々を私たちの研究組織に迎え入れる事に興奮しました。ガーナのアクラにアフリカで最初のAI研究オフィスの開設を発表しました。パリ、東京、アムステルダムでのAI研究の存在感を拡大し、プリンストンに研究室を開設しました。私たちは世界中の私たちのオフィスで才能のある人を採用し続けています。そしてあなたは下記のリンクから私たちの研究に加わることについてもっと知ることができます。

2019年に向けて
このブログ記事は、2018年に行われた調査のほんの一部を要約したものです。2018年を振り返ると、私たちはこれまでに達成したことの幅と深さに興奮しています(そして誇りに思っています!)。2019年には、Googleの方向性と製品、さらにはより幅広い研究コミュニティとエンジニアリングのコミュニティに、さらに大きなインパクトを与えることを楽しみにしています。

(2018年のGoogleの研究成果を振り返って(5/6)からの続きです)

3.2018年のGoogleの研究成果を振り返って(6/6)関連リンク

1)ai.googleblog.com
Looking Back at Google’s Research Efforts in 2018

2)ai.google
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