1.ASIMO開発終了報道まとめ
・Hondaの人型ロボットASIMOの開発が終了している事がわかったとNHKが報道
・最新7代目ASIMOの発表が2011年、Webサイト更新も2016年6月でかなり前から凍結されている
・ASIMOの開発終了と言うより発展的解散済みでそれが後追い報道された模様
2.ASIMO開発終了報道ショック
NHKが突然報道した「ASIMO開発終了!」のニュースは結構ビックリしてショックを受けた人も多いのではないだろうか?ASIMOは海外からのVIPを出迎えたり、大規模イベントを盛り上げたり日本のロボット技術の象徴的な扱いを受けていたので私もビックリしてしまったけど、8代目モデルの開発が少し凍結されているくらいの意で7代目は普通にシレっと、東京五輪等で引き続き活躍するのではないかと思う。
ASIMO開発計画と言うプロジェクトがあってそれが解散したと言う話ではなく、8代目開発プロジェクトが立ち上がっておらず、組織再編に伴いロボット開発の部署も再編成され7代目の開発に携わった一部の人が他部署に異動しているケースもある、と言う事実が「ASIMOの開発が終了している事がわかった」と報道されたようだ。誤報ではないけれども、Honda的には「心外」レベルの報道だろう。
ASIMOのブランドも今後どうなるかわからないとの報道もあったが、正確には、Hondaの広報の人曰く、今後Hondaが開発する人型ロボットが無条件にASIMOの名を受け継ぐわけではない、と言う事で、ボストンダイナミック社のロボットのように蹴りを食らったりぞんざいな扱いを受けるロボットとは立ち位置が異なると言う事である模様。
人型ロボットの開発は引き続き続けており、
ASIMOで培ったバランス技術はRiding Assistと言ってバイクにも応用されている。
とは言っても、日本の技術の地盤沈下を感じている人が多いからASIMO開発終了報道のインパクトは大きく受け止められたのでしょうね。
2000年にソニーがエンターテインメントロボットQRIOを発表した時、工業製品としてのロボットとエンターテインメントのロボットは立ち位置が異なるとHondaの人が言っていたのをなるほどな、と思ったのを記憶している。現在のボストンダイナミック的な人工知能搭載ロボットは、スパムフィルターのように9割正常動作すればOK的な思想であって、残り1割の失敗が大事故に繋がりかねない工業製品とは求められている事が違うのだとは思うが、自律学習型のロボットの進化速度はすさまじいので必要に応じて動作モードを切り替えられるようになってくれると良いな、と思う。
3.ASIMO開発終了報道関連リンク
1)www3.nhk.or.jp
ホンダ アシモの開発をとりやめ 研究開発チームも解散
2)www.honda.co.jp
ASIMO
3)pc.watch.impress.co.jp
ホンダの二足歩行ロボット研究は継続中
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