三菱UFJ信託の個人データ銀行

三菱UFJ信託の個人データ銀行

1.三菱UFJ信託の個人データ銀行まとめ

・信託銀行大手の「三菱UFJ信託銀行」が個人情報銀行を来年度中にも参入予定
・スマホアプリを使って個人に健康診断や月々の支出などデータを登録して貰う
・個人から同意を得て預かった個人情報データを企業に提供する

2.データを本当に活用するために必要な事

三菱UFJ信託銀行は18日、購買履歴などの個人データを管理し、企業など第三者に販売する「情報銀行」の事業を2019年度にも始めると発表した。金融資産を管理・運用してきたノウハウを生かし、新たな情報管理ビジネスによって収益拡大を図る。8月以降、社員ら約1000人が参加した実証実験を行う。

個人情報は流出すると莫大な損害になると言われるけれども、実際に被害を受けた個人には数百円程度の金券で済まされる事が多い。

FaceBookやGoogleのように個人情報を握った企業は世界を制するとも言われているけれども、アレも個人情報を紐づけられた広告商品やシステムが優れているから高評価されている話であって、一般の企業が個人情報を持ってもせいぜいダイレクトメールくらいにしか活用する方法がない。

データ中心のアプローチを本気でやるならば、会社の制度自体を変えていかないとダメなんだろうな、と最近思う。

例えば、あるデータ活用施策により会社全体の売上が数%伸びる可能性があったとしても、それが企画した部署 or 人の手柄になり、営業部 or システム部 or データベース管理部の評価に繋がらないとしたら、企画者以外の全員にとって「正直、面倒で関わりたくない話」になる。

この辺りを「全社一丸となって」だの「協力しあって」だの綺麗事を言っても歪んだ成果主義のままでは無理だ。

営業さんにとっては「会社売上アップより、少しでも自分の担当する商品を目立たせたい」
システムさんにとっては「ログだのマスターだの文書整備だのは整備する工数がなかったのに今更」
データベース管理部さんにとっては「障害を起こさないようにするだけで精一杯です、人が足りません」

となる。そうするとデータの解析自体は「外部の会社」or「新規に雇用されたデータサイエンティスト」or「社内の何でも屋さん」が担当する事になると思うのだけれども、上記のような状態に陥っていたら、提供されるデータの品質は相当アヤシイのでそこから導き出される結論は更にアヤシイ。

脱線したけれども、個人データ銀行からデータを買いたいと思っても、それを買う前に今まで社内のデータ整備にどれだけお金と時間と人を投資しているか?本当に有効活用できる体制になっているのか?を考えないと無駄金になると思われます。