1.OpenAIがGPT-3をマイクロソフトにライセンス供与まとめ
・複数年パートナーシップの一環としてOpenAIがMicrosoftにGPT-3のライセンスを供与
・OpenAIのAPIを介したGPT-3モデルへの継続的なアクセスに影響を与えることはない
・学術パートナーとGPT-3等の強力なモデルの機能と制限を評価中で現在もAPIは限定ベータ版
2.GPT-3の限定ベータの現在の状況
以下、openai.comより「OpenAI Licenses GPT-3 Technology to Microsoft」の意訳です。元記事の投稿は2020年9月26日、OpenAIによる投稿です。
GAFA等の超巨大企業が「1つの優れた人工知能」を開発し、他社はそれを使わせて貰うだけの時代が来る、なんて未来予測があります。現時点では群雄割拠で統一モデルは現れていませんが、その萌芽を感じる出来事だなぁ、と思います。
2年後くらいにMicrosoft ExcelのVBAやマクロからGPT-3が呼び出せるような時代が来るのでしょうか。
アイキャッチ画像のクレジットはPhoto by Levi Jones on Unsplash
OpenAIは、6月に初の商用製品をリリースしました。これは、開発者が新しいアプリケーションやサービスを構築するための高度なテクノロジーにアクセスするためのAPIです。このAPIは、強力な汎用言語モデルであるGPT-3を利用できる事が特徴であり、これまでに数万の利用申し込みを受け取っています。
OpenAI APIを介してGPT-3および将来のモデルを提供することに加えて、昨年発表されたMicrosoftとの複数年のパートナーシップの一環として、OpenAIは自社の製品およびサービスについてMicrosoftにGPT-3のライセンスを供与することに同意しました。この取引は、OpenAIのAPIを介したGPT-3モデルへの継続的なアクセスに影響を与えることはなく、その既存および将来のユーザーは、通常どおりAPIを使用してアプリケーションを構築する事ができます。
単一の用途向けに設計されたほとんどのAIシステムとは異なり、OpenAIのAPIは現在、汎用の「テキストを入力されたら、テキストを出力する」インターフェースを提供し、ユーザーが事実上全ての英語のタスクでそれを試すことができるようにします。
GPT-3は、現在のAPIの背後にある最も強力なモデルであり、1,750億のパラメーターを備えています。現在、APIを介して利用できる他のモデルがいくつかあります。また、開発者がGPT-3や他の言語モデルを自分で使用できるようにカスタマイズできる他のテクノロジーやフィルターもあります。
現在、OpenAIと学術パートナーがこれらの強力な言語モデルの機能と制限をテストおよび評価しているため、APIは限定ベータ版のままです。APIの詳細について、またはベータ版にサインアップするには、beta.openai.comにアクセスしてください。
3.OpenAIがGPT-3をマイクロソフトにライセンス供与関連リンク
1)openai.com
OpenAI Licenses GPT-3 Technology to Microsoft
2)beta.openai.com
OpenAI technology, just an HTTPS call away