大工になりかけたヒントン教授

入門/解説

1.大工になりかけたヒントン教授まとめ

・ヒントン教授はケンブリッジで学んだ後に大工になった時がある
・ヒントン教授の曽祖父は、ブール演算の名称の由来となったジョージ・ブール
・ヒントン教授が博士課程に進んだとき時はちょうど、人工知能暗黒の時代だった

2.ヒントン教授とは?

人工知能の父とも称される、ジェフェリー・ヒントン教授の動画がbloombergにあった。ヒントン教授はディープラーニングの基礎となる考え方を発表された方で、去年御年69歳の時点でもカプセルと言う世界の注目を集める人工知能の論文を発表している方。

先祖に有名な学者さんもいる名門家系。曽祖父は、ブール演算の名称の由来ともなった偉大な学者ジョージ・ブール。そのジョージ・ブールの奥さんはエベレストの名前の由来となったジョージ・エベレストの姪。世界的に有名な学者さんがいる家系だが、母親は立派な学者になれとは言わなかったとの事。

ケンブリッジ大学に入学し、物理と生理学を同時に専攻。しかし、生理学では期待した「脳がどのように働くか」は教えてくれなかった。そこで、哲学科に移ったが、哲学科もダメ。更に心理学科に移ったらもっとダメだったとの事。そこで諦めて大工になったとの事。学生時代から脳の働きに興味を持っていたのは驚きですが、哲学科や大工になった経緯はもう少し知りたいところ。

一年後、エジンバラ大学の人工知能学科を知り、そこでニューラルネットワークを学習。1972年に博士課程に進んだが、ニューラルネットワークにとって最悪の年で誰もが人工知能はナンセンスだと確信しているような時代だった。英国で就職できず、面接も無理だったとの事。

動画はここで終わっているけれども、就職できなかったからヒントン教授はカナダに行って、更にはトロント大学に行ったのだろうか。最悪の時代と言うのは1969年に単純パーセプトロンの限界をミンスキーらが指摘した事と思われる。人工知能は過去50年に4回死んだと言われているが、過去のブームとその反動の全てを経験してきたヒントン教授は生きるレジェンドだなぁ、と思う。

3.大工になりかけたヒントン教授関連リンク

1)bloomberg
大工になりかけた人工知能の生みの親

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