Googleアシスタントが文脈を意識できる理由(1/2)

AI

1.Googleアシスタントが文脈を意識できる理由(1/2)まとめ

・人は会話時に文脈を意識して効率的な会話を行っているが機械が文脈を意識する事は困難
・Googleアシスタントは以前の問い合わせや回答で定義された文脈を参照する事が可能
・以前の文脈を参照していたら不足情報を含めるように内部で言い換えを行っている

2.文脈に応じた言い換え

以下、ai.googleblog.comより「Contextual Rephrasing in Google Assistant」の意訳です。元記事は2022年5月17日、Aurelien BoffyさんとRoberto Pieracciniさんによる投稿です。

アイキャッチ画像はシェイクスピアでクレジットはPhoto by Taha on Unsplash

人々が互いに会話するとき、文脈(context)と言及(references)は、会話をより効率的に進めるために重要な役割を果たします。

例えば、「ロミオとジュリエットを書いたのは誰ですか?」と質問し、その答えを受けて「彼はどこで生まれましたか」と尋ねる場合、「彼」がウィリアム・シェイクスピアを指していることは、明確に言及するまでもなく明らかです。

あるいは、誰かが文中で「python」と言った場合、会話の文脈から、それが蛇の一種を指しているのか、それともコンピュータ言語を指しているのかを判断することができます。

もし、バーチャルアシスタントが文脈や言及を確実に扱えない場合、ユーザーは、アシスタントが自分の要求を理解し、適切な答えを提供できるように、追加の問い合わせの中で以前に共有した文脈情報を繰り返すことによって、技術的制限に適応しなければならなくなるでしょう。

本記事では、現在Googleアシスタントに導入されている、以前の問い合わせや回答で定義された文脈を参照する際に、ユーザーが自然な形で発話できるようにする技術を紹介します。

この技術は、最新の機械学習(ML:Machine Learning)の進歩に基づき、ユーザーの追加問い合わせを言い換えることで、不足している文脈情報に明示的に言及し、独立したクエリとして回答できるようにするものです。アシスタントはユーザーの入力を解釈するために様々な種類の文脈を考慮しますが、本記事では短期的な会話履歴に焦点を当てます。

言い換えによる文脈の処理

Googleアシスタントが文脈依存の問い合わせを理解するためにとったアプローチの1つは、入力された発話が以前の文脈を参照しているかどうかを検出し、不足している情報を明示的に含めるために内部で言い換えることです。

先ほどの例で、ユーザーが「ロミオとジュリエットを書いたのは誰ですか?」を尋ねたのに続いて「いつですか?(When?)」のような質問をすることがあります。アシスタントは、この質問が前の問い合わせの主題(ロミオとジュリエット)と回答(ウィリアム・シェイクスピア)の両方を参照していることを認識し、「いつですか?(When?)」を「ウィリアム・シェイクスピアがロミオとジュリエットを書いたのいつですか?(When did William Shakespeare write Romeo and Juliet?)」と言い換えることができます。

文脈を扱う方法は他にもあります。例えば、意図や前提のような問い合わせの意味を表現するシンボルに直接ルールを適用する方法もありますが、言い換えアプローチの利点は、問い合わせ応答、解析、アクション実行モジュールにまたがって文字列レベルで水平動作することです。


スマートディスプレイデバイス上での会話
アシスタントが文脈に応じた複数の追加問い合わせを理解することで、ユーザーはより自然な会話をすることができます。ディスプレイの下部に表示されるフレーズは、ユーザーが選択できる追加質問の候補です。ただし、ユーザーは別の質問をすることも可能です。

多種多様な文脈クエリ

自然言語処理の分野では、従来、文脈に対する一般的なアプローチはあまり重視されておらず、完全に指定された単体の問い合わせを理解することに重点が置かれてきました。

文脈を正確に取り入れることは、特に文脈に関連する問い合わせの種類の多さを考慮すると、難しい問題です。

以下の表は、問い合わせの多様性と、アシスタントの言い換え方法が解決できる多くの文脈上の課題(参照する場合と参照しない場合の区別や、問い合わせが参照している文脈の特定など)を示す会話例です。

また、アシスタントが回答する前に文脈情報を追加し、どのようにして追加問い合わせを言い換えることができるかについても説明します。

3.Googleアシスタントが文脈を意識できる理由(1/2)関連リンク

1)ai.googleblog.com
Contextual Rephrasing in Google Assistant

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