AI革命時代を乗り越えるために最も必要な事

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1.AI革命時代を乗り越えるために最も必要な事まとめ

・OpenAIが限られた企業に既にchatGPTのプラグインの開発環境を提供していたとのニュースがあった
・AIがプラットフォーム化しつつあり、特定の企業のみがその先行アクセスが許されている状況が明確になった
・「それはAI革命後も必要とされるだろうか?」と自分で考えて必要とされる事を試してみる事が大事

2.chatGPTのプラグインが暗示する事

アイキャッチ画像はstable diffusionのカスタムモデルによる生成で、崩壊する文明を背に冷酷に審判をくだす天使たち
以下、イーロン・マスクのReTweetより、引用。イーロンは「きっと大丈夫」とコメント付きでリツイートしてますが、イーロンは「常に世の中の良い面を見つめましょう」と繰り返し発言する楽観主義推奨の人なので何かの根拠をもった発言なわけではないです。
(2.7万件のリツイート 2,295件の引用 27.1万 件のいいね 2,197のBookmarks)

OpenAIが限られた企業に既にchatGPTのプラグインの開発環境を提供していたとのニュースを聞いた時、上の画像と同様な感想を持った方はいたでしょうか?

私は当初は意味がわからなかったのですが、後からじわじわとこれを実感しました。

OpenAI自身にはもしかしたらその気はないのかもしれませんが、GPT-4はプラットフォーム化しつつあり、OpenAIが許諾した企業のみが、その(先行)アクセスが許されている状況。そして、パートナーのMicrosoftは過去にOSでもブラウザでも、現在はゲームでも独占禁止法の観点から突っ込みを受ける企業であり、AIの倫理に関するチームを解散したとの噂もあり、既にBing Chat検索を使えるのはEdgeブラウザだけと囲い込みも始めてるので、横やりが入らない限り、この傾向は強まりはしても、弱まる事はなさそうです。

チャットボットに質問をするのが普通の時代、つまりAI検索が普通の時代になると、オーガニック流入が現在の1割以下になるので、中小Webサイトがほぼ絶滅すると言う話を以前書きました。

私自身も頑張ってWebbigdataを育ててきたので、心情的には認めたくないし、AI検索って情報タダ乗りじゃないですか!という意見も一理あると思うし、ゴリラはゴリラ同士で殴り合ってこっちにこないで欲しいとも思うのですが、やっぱりWeb検索は徐々に衰退していくであろうという予測はどう頑張って考えても否定できなかったです。

理由は凄くシンプルですが、とても強力です。

chatGPTに質問した方が楽しいのです。

Google検索して、あまり有用でないWebサイトも多い検索結果の中から必要な情報を探し出す作業より、嘘は混じるかもしれませんが、chatGPTに質問した方が簡単だし楽しいのです。

嘘が混じるのが問題と思う方もいるかもしれませんが、Google検索でも、間違ってるサイトや古い情報が書かれたページが上位に出てくる事はあります。しかし、今のインターネットって、昔みたいに「こんな事をここまで深くやってる人がいるのか!」という驚きの発見をする事はほとんどないので面白味がないって、思った事ありませんか?

そして、今後はAIを利用して自動でWebサイト/LP/SNSを作成/運用して集客しましょう!的な流れが、従来と比較にならないレベルで加速していくので、インターネット上には如何にして効率的にクリックを稼ぐかと言う事しか考えてない面白味のないコンテンツが今まで以上に倍増していくはずなのです。この流れはもう後戻りできない。

GoogleのBardが何らかの回答を持ってきてくれるかな、と期待していたのですが、先行公開版のレビューを読む限り、以下の問いに答える事が出来ていないと思いました。

知りたい情報がすぐに入手できず、どこにあるのかもわからなかったのでWebサイトと検索エンジンが必要でした。
知りたい情報を遠慮なくすぐに聞けるAIが常に側にいる場合、Webサイトと検索エンジンって必要でしょうか?

もちろん、AIがどこから情報を仕入れるんだって話はありますが、テレビやSNS、書物、論文から情報を仕入れても良いですし、各分野に公式/大手サイトが1つあれば十分です。インターネットから誤情報が一掃されてよい時代になったと歓迎する人もいるかもしれません。「AIに御社の商品を紹介させたいのであれば、当社に情報登録料を払ってください」と言う時代になってもおかしくはないです。(そこに至るまでにはGoogle検索が育ててきたエコシステム群と壮絶な戦いがあるとは思いますが)

で、何故この話を再び繰り返したかと言うと「それってAI革命後も必要ですか?」との根本的な問いは、Webサイトや検索エンジンだけではなく、アプリやサービスにも当てはまると言う事が今回のchatGPTプラグインの件で見えてきてしまったからです。

そのアプリ or サービスが提供する機能を言葉で指示するだけでやってくれるAIが常に顧客の側にいる場合、そのアプリ or サービスって今後も必要とされるでしょうか?そもそも、顧客がやって欲しい事をAIに直接依頼する時代になったら、どうやって貴方のアプリ or サービスを認知してもらえるでしょうか?

「自社のアプリ or サービスの同等製品がChatGPTのプラグインとして実装された際、自社が持つ比較優位性は?」を考えるのは悪くない考えと思います。

とはいえ、悩ましいのが、現時点でchatGPTの足らない所を見つけてそれを補完するようなアプリやビジネスを考えついて準備を始めたとしても、進化の速度が速すぎるので、GPT-5 or Google新モデル or その他新モデルでは既に対応済です、となってもおかしくないところです。

実際、

・あるスタートアップがAIを使って実現を目指していたビジネスがChatGPTを使うと簡単に実現出来てしまう事がわかった
・レガシーchatGPT(GPT-3.5)を補完するサービスを考えて準備していたらchatGPT(GPT-4.0)では既に修正されていて無駄骨になってしまった

なんてお話は読んだ事があり、これ、辛いだろうなぁ、エキサイティングではあるけど本当に大変な時代ではあるなぁ、と実感します。

なので、私はようやく時代の変化を受け入れる心構えが出来てきましたが、無駄になるのが怖いのか、あれこれ考えるだけでまだ何の行動も起こせていません。

しかし「何の成果も得られませんでした~!」となるリスクを承知で、色々やって足掻くしかないのかな、リスクを承知で実行する事、足掻く事、足掻ける事が私たち人間とAIの違いでもあるのかな、と思いはじめています。

アイディア出しはAIが手伝ってくれますが、実行までは手伝ってくれないので、実行力が一番問われる時代なのだと思います。

私自身、やってみようと思いつつ、やれてない、やってない事はまだまだ沢山あります。

将来の事を心配するのは、これ以上やれる事が一切ないって状態になってからですね。

3.AI革命時代を乗り越えるために最も必要な事関連リンク

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